府議会開会
■■暮らしないがしろゴメン

 府は犠牲見直せ

 

 2月府議会開会日の25日、大阪府庁周辺で府の「行財政計画案(2004年版)」見直せと労組や民主団体が抗議の座り込みやデモ行進を行いました。
見舞金制度廃止に反対
大生連が座込み

 午前10時半、「生活保護見舞金は廃止するな」と全大阪生活と健康を守る会連合会(大生連)が府庁舎前に座り込みました。冷たいアスファルトの上に200人余。掲げたプラカードには「風呂に毎日入りたい」の文字が。
 大生連によると、府庁前での座り込みは初めて。関川昭雄会長は「府のあまりにも無慈悲なやり方に、なんとしても一矢報いたい。黙って見過ごすわけにはいかん」と唇をかみしめました。
 府はこれまで、生活保護世帯に夏3900円、冬4200円(いずれも1人世帯)の見舞金を支給してきました。今回、「行財政計画案」で見舞金の廃止を盛り込んでいます。
 参加した松元仁子さん(57)=吹田=は、「私たちが勝ち取り、積み上げてきた社会保障を切り崩すのは許せない。一時金は生活費の一部になっている」と話しました。
 参加者は次つぎとマイクを握り、府庁舎に向かい訴えました。「太田知事は府民の声を聞かないなら、辞職せよ」「口を開けば『財政難』。関空に使う金があればできるはず」
大生連は、見舞金制度廃止に反対する署名など3つの署名計2万3000人分を府知事と府議会あてに提出しました。
"府立病院つぶしやめて"
府民要求連絡会
350人がデモ

 昼すぎ、「2・25府民集会」(府民要求連絡会主催)が大阪城公園教育塔前で開かれ、寒風をついて350人が集まりました。

 主催者を代表し、大阪府保険医協会の住江憲勇理事長が「国の医療・社会保障制度の総改悪に、地方自治体は先頭に立って反対すべきだ。しかし太田府政は、国の悪政に輪をかけた改悪を進めようとしている。このたたかいは、国民のくらしと命を守るたたかいだ」と力強く訴えました。
 問題となっている府の「行財政計画案」は、府立5病院の独立行政法人化や府立高校授業料の再引き上げ、生活保護世帯への見舞金廃止などを盛り込んでいます。  大阪府立高等学校教職員組合の山本陽子書記次長は「ただでさえ府の授業料は他府県より3万円高い。アルバイト代を生活費にしている学生もいます。税金の使い方が間違っている。学ぶ権利を奪うなといいたい」と憤りをあらわにしました。

 9人の日本共産党府議団がそろって激励に訪れ、代表して堀田文一議員があいさつ。関空などに税金をつぎこみ、府民の暮らしをないがしろにする府政を厳しく批判し、「日本共産党は府民のための政治の実現へ頑張る」と決意をのべました。

 集会では、各種要求署名が3万7000人分以上集められたことが紹介されました。集会後、参加者は府庁周辺をデモ行進。「府立病院つぶしをやめよ」「生活保護見舞金を守れ」などシュプレヒコールを響かせました。




2005年2月26日付「しんぶん赤旗」より
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日本共産党大阪府議会議員団