■■日本共産党大阪府議会議員団は23日、子どもたちと教職員の安全を守るために抜本的な対策を求める申し入れをおこないました。全文を紹介します。

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知事公室にて■■■■■■■■■■■日本共産党大阪府議会議員団■■■■■■宮原威団長(右)


子どもたちと教職員の安全を守るために抜本的な対策を求める申し入れ


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大阪府知事  太田 房江様
大阪府教育長 竹内 脩様
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■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■団 長  宮原 威

                                                                                                                                             去る二月十四日、寝屋川市立中央小学校において、三人の教職員が殺傷されるという痛ましい事件が発生しました。あらためて、ご家族と関係者の皆様に心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。
 府内では、二〇〇一年六月の大阪教育大学付属池田小学校事件がまだ記憶に新しいところであり、安全が最も確保されるべき学校で再び起こった事件は、児童、生徒をはじめ保護者、学校関係者など府民に大きな衝撃を与えています。
 池田小学校事件以来、学校の安全をより確保するために、各学校では「危機管理マニュアル」を作成するなど、安全管理に取り組んできたといわれていますが、今回、同様の事件が発生したことから見て、改めて安全の確保に万全の対策を講じることが求められています。
 二度とこのような事件がおこることのないよう、子どもたちと学校関係者、地域社会の安全を守るため次の事項について緊急に措置を講じるよう申し入れます。

一、寝屋川市立中央小学校関係者の意見、要望を十分に聞き、児童、保護者、教職員などの不安の解消、平穏な学校生活の回復をはかるため、教職員の増員、心理カウンセラーの派遣など万全の対策をとる。

二、府は新年度に大阪市を除く府内全小学校への警備員配置の予算措置を明らかにした。全自治体で確実に実施されるよう十分市町村と協議し、必要なら追加予算措置もおこない、一時の措置で終わらせるのではなく継続しておこなう。また、小学校だけではなく幼稚園、保育所、中学校等へも配置する。国に対し財政措置を求める。

三、児童、生徒の安全を確保するためにも、一人ひとりに行き届いた教育をすすめる教育環境をととのえる。小学校一・二年での三十五人学級を前倒し実施するとともに、小・中学校の全学年、高等学校に広げる。また、府加配の担任外教諭の配置の復活、不登校などに対応する専門の教職員、スクールカウンセラーなど児童、生徒の相談に対応する職員の全校配置をすすめる。

四、教室からの通報システムや児童・生徒の護身笛、教職員のPHS送受信機の配付など学校園の安全システムの確立をはかるため必要な施設・設備の整備について、財政的な援助策を講ずる。府内の学校園の「危機管理マニュアル」を総点検する。

五、登下校時を含む安全を確保するために、学校周辺のパトロール、交通安全対策の強化など地域・関係機関と協力する。また、自主的に運動をすすめる住民団体等に保険など含め支援する。

六、不登校、ひきこもりの児童、生徒、青年への公的な相談・支援やフリースクールなど民 間の取り組みへの公的支援など総合的な支援体制を学校、地域、行政など関係機関・諸 団体の共同ですすめる。

七、メディアやゲームの映像などにおける暴力や性のむきだしの表現などが、子どもにたいして野放しにされており子どもの健全な発達に否定的影響を与えている。この分野の自己規律もおくれている。府としてこれらから子どもを守る取り組みをつよめる。


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日本共産党大阪府議会議員団