青少年会館

自主的な運営でこそ

決算委で小谷府議

   日本共産党の小谷みすず府議は18日の府議会決算特別委員会で、府が府立青少年会館(大阪市中央区))への指定管理者制度の導入を検討していることをとりあげ、「青少年会館の運営にはなじまない」と主張しました。
 府立青少年会館は1969年に設置され、90年には青少年の文化活動の拠点施設としてレッスンスタジオやコンパクトなホールをそなえたプラネットステーションを開設しました。
 青少年会館は、音楽、演劇などの文化活動のほか吹奏楽の全国大会の府予選やバレエフェスティバルなどを定例開催。プラネットステーションは、青少年の創作活動の相談・指導やイベント企画・制作・運営の相談や助言などにとりくみ、03年度の全体の利用者数は39万8599人、30歳以下が8割以上を占め、土、日曜、祝日はほぼ満杯状況です。府は施設の管理運営を青少年活動財団に委託、03年度は委託費として1億6千万円を支出しています。
 小谷議員は、青少年会館が青少年の自主的な文化・芸術活動の場として多く利用され、職員が青少年の文化芸術活動の芽を大事に育ててきたなかで河島英五さん、つんく♂さん、谷村新司さん、桂三枝さんなど多くの有名人も輩出してきたと指摘。「府が補助金を出し、財団の熱心な取り組みがあったからこそ。指定管理者制度が導入されれば、とりくみのノウハウなどが生かされず、会館の採算が重視される。会館の運営にはなじまない」「建物も老巧化している。安心して利用できるよう耐震補強・改修を」と強調しました。
 府は「より効果的効率的に活用できるよう、管理運営方策について検討していきたい」とのべました。



2004年11月20日付「しんぶん赤旗」より
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日本共産党大阪府議会議員団