関空の深刻な地盤沈下 

つじつま合わせの予想やめよ  

和田府議が追及 

大阪府議会決算特別委

Slideshow    16日の大阪府議会決算特別委員会で日本共産党の和田正徳府議は、関西国際空港の地盤沈下問題と空港施設の維持対策問題について質問しました。
 「公表される沈下予想がたびたび変更されている」と指摘した和田氏は、50年後の沈下予想が、開港当時には8bだったが現時点では12−12・5bに増やされていることを指摘。 
 「関空は実態に合わなくなると勝手に数字をいじくっている」と見直しの経緯を明らかにするよう求めましたが、樋谷剛史空港推進課惨事はまともな答弁ができませんでした。 関空会社が提出した資料では、埋め立てた土層の厚さは33b(圧縮後32・5b)で、海面下の部分が水深18bと地盤沈下量が11bとされています。残る3・5bの地盤と、舗装などを合わせた4bが海面上に出ていることになっており、これは設計時の値と同じです。ところが、12・5b沈下すると海面上には2・5bしか出ないことになります。和田氏は「50年後の沈下予測を現状はすでに超えている。これで安全が保てるのか」と追及しましたが、府側はあいまいな答弁に終始しました。
 現地調査を元に、止水壁の建設工事や、ビルのジャッキアップなどの沈下対策の状況と、かかった費用などをただした和田氏は、「関空は大変な状況だ。2期でも同じ問題が必ず出てくる。2期島の建設は中止し、1期島の安全対策に万全を期すべきだ」と強く求めました。
 

2004年11月18日付「しんぶん赤旗」より
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日本共産党大阪府議会議員団