府の公有地売却は大あま
府立羽曳野看護師寮跡地
40億円が3年余で→8億円台
府議会委 小林議員が追及
質問する小林議員=13日、府庁
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大阪府立羽曳野病院看護師寮などの跡地約4万2千平方bが府から羽曳野市に売却され、さらに福谷剛蔵前市長の後援者の経営する医療法人に超安値で転売された問題が、13日の府議会でとりあげられました。日本共産党の小林隆義議員が健康福祉委員会で、同地の地価がもともと40億円と見込まれていたにもかかわらず、3年7ヵ月の間に8億8千万円まで値下げしていたことを明らかにし、府の態度をただしました。
府側も事実を認め「地価の下落、造成工事費、撤去費用などを差し引いたため」などと説明しました。
小林議員によると、府は1999年6月にまとめた府立病院の新経営改善10ヵ年計画で看護師寮跡地の売却で40億円を見込み、2002年度の当初予算では26億9千万円の歳入を計上していました。ところが、03年1月に府が民間会社2社に依頼して実施した鑑定で8億5千万円と8億6千6百万円余の結果が出され、府財産評価審査会が同年1月15日だした答申では8億5千8百万円となっていました。
小林議員は、売却価格の異常な値下がりを指摘し、買収する側の羽曳野市が02年11月27日の市議会全員協議会に同地を買収するための債務負担行為として14億5千万円を提示していることを指摘。「府の公有地を売却するうえでの歳入に対する考えが甘いのではないか。40億円が8億円台ですよ。歳入計画がでたらめじゃないですか」と厳しく批判しました。