茨木
“安威川ダム見直しを”
府民のつどい 署名運動など確認
堀田府議ら発言 「建設必要ない」
「安威川ダム計画の見直しを求める府民のつどい」が13日、茨木市の中央公民館で開かれ、100人以上が参加しました。「安威川ダムは、いりまへん府民の会」の主催。
同ダム計画については、先の知事選で再選された太田知事が「慎重に考える」と言わざるを得なくなっており、府の外部監査で利水面から中止も視野に計画見直しを求める報告書が2月20日提出されるなど、「会」の目指す方向が府下で大きな関心をよんでいることが冒頭報告されました。
講演では、高田直俊・大阪市立大教授が、日本のダム開発の歴史をひも解きながら、ダム建設の多くの弊害や、行政の利水・治水計画のずさんさを紹介。「会」の前川謙二氏は「負の財産を将来に残してはならない」と訴えました。
会場からは、ダムの放流で下流域が何度も浸水被害に遭っている淀川水系の日吉ダムの例や、欧米ではダム撤去の時代に入っていることなどの発言が続きました。日本共産党の堀田文一府議は、安威川ダム計画は利水面ですでに論拠を失い、推進派は治水面で巻き返そうとしているが、それはダムによらなくても解決できると指摘。ダム計画中止までともにがんばる決意をのべました。
参加者は、今後の取り組みとして▽4月に行われる茨木市長選挙の候補者に同ダム問題で公開質問状を送る▽治水面でもダムが不要なことを示すため、署名をよびかけ、府河川整備委員会の傍聴を続け、ダムに頼らない総合的治水対策を作成する▽継続的な宣伝・署名行動に取り組む―を確認しました。