都市計画区域再編案

"住民本位に逆行"

第3回都計審 和田府議が質疑



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発言する日本共産党和田正徳府議



     2003年度第3回大阪都市計画審議会が17日、府庁別館で開催され、北部大阪都市計画区域の整備開発及び保全の方針の決定をはじめ22議案が審議されました。
   日本共産党の和田正徳府議は、現在42区域ある都市計画区域を4区域に再編しその4区域についてのマスタープランの策定と区域区分の計画書を定める8件の議案について発言。8議案は、2000年に策定された新大阪府総合計画にもとづき、都市計画の基本方向を決めるものですが、市町村を区域としてきたこれまでの都市計画区域を4つに再編しようというものであり住民本位のまちづくりに逆行すると指摘。総括や評価がなく、府民の願いを生かし、府財政を再建する立場もなく、関西国際空港の建設や国際文化公園都市、高速道路建設など”大型開発”を街づくりの中心にすえようとするものであり、住民本位のまちづくりを推進するためにも、都市計画は、基本的には市町村を区域として策定すべきだと主張し反対しました。
   その他、枚方、寝屋川市にかかる京阪本線牧野駅東地区及び香里園駅東地区の再開発計画について、情報公開と住民合意の取りくみが十分なされていないことから取り下げ、差し戻しを要求しました。
   和泉中央丘陵地区(トリヴェール和泉)の宅地の利用計画と用途地域を変更する議案について、小学校3校を2校に中学校1校の計画を廃止、さらに遊水池計画の廃止など当初計画のスタンスを改悪するものとして反対しました。
   さらに、箕面市の小野原西土地区画整理事業変更に対する意見書の採択の是非を問う議案には採択すべきこと。また水と緑の健康都市建設事業に対して地権者などが要求している土地区画整理事業の減歩率を下げるなどの意見書(7区8名)については、府が無謀な開発事業を強行しようとする中での矛盾の現れであることを指摘。水と緑の健康都市開発事業を中止するよう意見をのべ、意見書については不採択の態度を表明しました。
   その他阪神高速道路、大阪泉北線(JR阪和線と阪神高速道の3階建築構造約4770b)については、現計画の決定段階から反対していたもので、今回の廃止によって計画のズサンさが浮き彫りになったことを指摘し、廃止議案はじめ8議案に賛成しました。
 




2004年2月18日付「しんぶん赤旗」より
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日本共産党大阪府議会議員団