27日開かれた府議会本会議で日本共産党の西原みゆき議員が一般質問を行い、食の安全や子育て支援などで知事の見解をただしました。
食の安全については、輸入食品が増加するなかで、中国野菜の違反・違法農薬を発見したのが大阪の中央卸売市場や保健所だったことを示し、保健所からのサンプルを検査する府立公衆衛生研究所を含めた検査・研究体制の拡充を要求。また、府独自の食品製造業者への監視や、百十一人しかいない食品衛生監視員の増員などを求めました。
太田知事は、検査体制については最新の分析機器の導入や検査技術の向上をのべるにとどまり、監視員の増員についても「現在の体制のフル活用」にとどまりました。
子育て支援では、保育所待機児童が6984人(02年10月1日現在、大阪市除く)にのぼるなかで保育所建設を市町村や民間と協力してすすめるよう要望。太田知事は、市町村や民間と協力し、新設を含む計画的な保育所整備に努めると述べました。
児童虐待問題で西原議員は、すべての保育園での子育て相談などの解放事業の実施など、身近な子育て支援施策の思いきった拡充と予算支援を要望。また、養護施設の住環境の改善などを国に求めるとともに府独自の職員増や民間施設への支援、府子どもの自立総合支援センター(堺市)の開設で廃止される天王寺の一時保護所の存続を求めました。太田知事は、養護施設の職員増などは「国において措置されるもの」とのべ、一時保護所については廃止方針を改めてのべました。
西原議員はまた、大気汚染が深刻な国道43号の自動車排出ガス・減量実験の実施を国に働きかけるよう要求。太田知事は、「環境改善方策を引き続き国などに働きかける」と述べました。
2003年3月1日付