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議事録


教育常任委員会(2018年3月19日) 石川たえ府議の質問

・森友学園問題について

◆(石川たえ君) おはようございます。日本共産党の石川たえです。よろしくお願いします。
 森友学園問題についてお聞きをいたします。
 大阪府は、森友学園を告訴しています。告訴しているということは、府民の財産に重大な影響を及ぼしている、こういう事業所であると認識しておられる、こういうことで間違いはないでしょうか。
◎知事(松井一郎君) 昨年、森友学園の問題が出てまいりまして、その後に森友学園さんの小学校認可のさまざまな提出資料、これを精査する中で、悪質な不法行為というものが出てまいりまして、補助金が詐取されたことから、告訴をいたしたものであります。
◆(石川たえ君) 契約書が三つあったという話も含めて、悪質な書類提出もあって、補助金の不正申請もあってということだということですけれども、森友学園さんそのものが、この間の経緯の中で、府民の財産にとって本当に悪質な団体、事業所さんであるというふうに認識しておられると受けとめてよろしいんでしょうか。
◎知事(松井一郎君) 今は、そういう補助金の詐取というものが我々が調べたところ明らかになりましたから、悪質であるということで司法に告訴をしているということであります。
◆(石川たえ君) 悪質やということについては、きっと意見は同じだというふうに私も思っているんです。
 次の質問に移りますけれども、先日の委員会で、近畿財務局担当者とのやりとりを繰り返す中で、土地権利取得に関して相当程度の確実性があると判断した、こういうふうに御答弁を私はいただきました。
 大阪府が出されました検証報告では、近畿財務局との面談は二〇一三年九月十二日を皮切りに、数えて六回でした。電話でのお互いの問い合わせを含むやりとりは約十回を超えています。やりとりの中でどんな交渉があったのか、またたび重なる話し合いの中で森友学園の財務状況を聞かされており、その上で定借、売買になる、こういうことも踏まえて私学審議会に諮ったのではないか、こういうことをきちんと明らかにしていくために、近畿財務局との対面、そして電話を含む打ち合わせの交渉記録を出していただきたいと思いますが、いかがですか。
◎知事(松井一郎君) 近畿財務局とのやりとりにつきましては、昨年四月の学校法人森友学園瑞穂の國記念小學院設置認可申請に関する検証報告、この中で、当時の担当者からのヒアリングの結果を全て公表をしております。
◆(石川たえ君) ヒアリングの結果の公表は知っているんですけど、私がお願いしているのは、ヒアリングの結果公表ではなくて、近畿財務局との交渉の記録を出してくださいということです。
 二〇一三年九月十二日のところには、公有財産売り払いで小学校認可設置基準等をお互いに確認し合ったと。森友学園から取得希望が上がっているとの話は聞いたが、森友学園に積極的に土地を売却したいといった話を聞いた記憶はない、これが検証報告の中に書かれている大阪府のヒアリングの中身です。
 一方、先日明らかになりました財務省の決裁文書、こっちの中には、同日付で今後の連携について要請というふうに書かれているんです。財務省の決裁文書によると、近畿財務局は、二〇一三年八月二十一日の時点で、既に森友学園から平成三十五年までの貸し付けを受け、その後、購入したいと希望している、この旨を聴取し、八月二十六日には、売り払いを前提とした貸し付けという要請に応じざるを得ず、借地権発生のリスク回避のために措置を講じるとして、事業用定期借地契約の締結、売買予約契約の締結などの措置について、リスク回避も含めて検討しているというのが出てくるんです。そして、その後、九月十二日に、大阪府に連携を求めたというふうに書かれているわけです。
 財務省のこの記録の流れから見れば、私学課は二〇一三年九月十二日に近畿財務局から連携を求められている。府は、連携をこのときから始めたんじゃないのという疑問が生まれてくるわけです。
 大阪府の検証報告では、認可基準についてお互いに確認し合ったと言われている。財務省の決裁文書の中では連携を求めたと。お互いに確認し合ったことと連携を求めたでは、もう全然認識が違っているんじゃないかなというふうに思っています。なので、大阪府の職員からヒアリングした結果の公表ではなくて、近畿財務局と交渉している、また電話で打ち合わせをしているその全ての記録を出すべきだというふうに思いますが、いかがでしょうか。
◎知事(松井一郎君) 近畿財務局とのやりとりも含めた全ての担当者からのヒアリングの結果は、これは昨年の検証報告の中で全て明らかにしております。
 それから、今、議員からは、連携とそれから確認とは違うと言いますけど、瑞穂の國記念小學院が、これは認可に進む、認可をしていく段階において、これは近畿財務局と大阪府が連携しなければ、これは成り立たない話ですから、要は申請者の財務状況だとか、それから土地の取引の状況だとか、それからその学校で働く先生方の手配だとか、そういうものをお互い確認をしながら、連携してこの審査を進めていくというのは当然の話かなとは思います。
◆(石川たえ君) 認可申請書を受理した後で、知事がおっしゃるみたいに連携をするために打ち合わせを重ねはるということについては、私もあるかなというふうに思うんですけど、認可申請を受理する前に連携が求められているわけです。認可申請をまだ受理してないのに連携が始まっているわけです。ここがやっぱり疑問点ですので、大阪府の職員のヒアリングの結果ではなくて、近畿財務局と一体何についてお話ししたのかということの交渉記録をきちんと出さないとだめじゃないかなというふうに思うんです。
 先ほどの委員会でも、田中委員のほうから記録の話を質問されてましたけれども、財務省もさんざん文書はないというふうに言い続けてきてたのに、結果あったわけですよね。大阪府の皆さんも、メモもないというふうによく言われるんですけど、統括官が来て課長と会うてるのに、メモがない、記録がないなんていうことはあり得ないと思いますので、やはり近畿財務局と、そして大阪府私学課との面談、そして電話の全ての記録を出していただきたいということを求めておきます。
 次の質問に移ります。
 私学課が、相当程度の確実性がある、こういうふうに判断をされたというのがこの間繰り返し答弁で言われています。しかし、私学審議会では意見が続出しています。二〇一四年十二月十八日の私学審議会、借入金の額を聞かれ、私学課は、平成二十五年度は◯◯◯--ここは黒塗りです--と答えています。その後、借入金が今持っているものよりオーバーしている。借金のほうが多いんであれば財務的な基盤がという話になりますというふうに委員から指摘が出ているわけです。
 その翌年(十五年)一月の臨時私学審議会、毎年◯◯返して、なおかつ余剰金が出るということはウルトラC以上の実体、信憑性はあるのか、不正の可能性はないのか。資料の提出がありましたが、それぞれに何の根拠もないことが散見されます。条件つき認可となると認可ということになるので、提出された資料が妥当であると認めることになることに私は違和感を覚えます、こういう意見が出ているわけです。
 私学審議会には申請にかかわる資料というのも、当然、認可をどうするかの議論ですから出されているというふうに思います。それをごらんになった委員さんから、今申し上げたような意見が十二月も、一月の臨時審議会も噴出をしているわけです。中には、不正はないのかということまで問うておられる方がある。ただ、この不正はないのかという問いに対して、私学課は、適正なものと判断している、相手は国なのできちんとしているというふうに答弁されている。相手の国がきちんとしてなかったことが今明らかになってきているわけですけど、同じ資料を見て、片方は大丈夫か、不正はないのかというふうに不安を持っておられる。答えるほうの私学課の方は大丈夫やというふうに言われる。同じ資料を見てるのに、全然別の意見が出てるわけなので、やっぱりこれは認可申請にかかわる申請書類、そして資料の一式をきちんと出してもらわなかったら、どっちもが違うことを言っているわけですから、真実は明らかにならないというふうに思うんですよ。
 府民の皆さんの目の前で明らかにしていくためにも、認可申請書、そしてその申請にかかわる全ての資料の提出を求めたいと思いますが、いかがですか。
◎知事(松井一郎君) 認可申請書の審査につきましては、法人から提出された資料や法人の財務諸表をもとに行ったところであります。しかしながら、提出された計画、資料の中には、校舎の建設費用など、結果として事実と異なる内容が含まれていたことが判明をいたしました。
 今後は、二度とこのようなことがないように、申請書の記載内容を詳細化するなど審査基準を改正するとともに、専門的な視点でチェックを加えるために、私学審議会の委員に公認会計士を任命するなど、必要な対策を講じました。
 森友学園の審査のときには、この審査体制がやはり脆弱であったということは、これは我々も認めております。その脆弱であった審査体制の中で、森友学園から提出された資料、これが不適正だったということを見抜けなかったというのは、これは我々が反省するべき点だと思っております。
 したがいまして、今後そういう審査をすり抜けるような、そういう資料の信憑性を見破れないような、そういう形ではだめだということで、私学審議会の審査体制を強化をしたということであります。
 なお、資料の公開につきましては、これまで、行政文書の公開請求があった場合は、大阪府の情報公開条例に基づいて適切に対応をしております。
◆(石川たえ君) 当時見抜けなかったというお話ですけれども、この間繰り返し聞いても、先日の委員会で聞いても、相当程度の確実性はあったというふうにはっきり言われていて、そのとき見抜けなかったから今後の対策としていろんな方法をとっておられるというのは、私は必要なことだと思うので、前向きに頑張っていただいていると思うんですけど、ただ、見抜けなかったと言われますが、見抜けなかったと言われる資料を見て、私学審議会の委員さんは、これに不正はないんかと言うてるわけですからね。なのに、私学課は、適正ですと言うてますから、見抜けたか見抜けなかったかなんていう話を今しているんじゃなくて、それはみんなで明らかにしようということなので、資料の全部の提出を私は引き続き求めたいなというふうに思っています。
 この間、情報公開条例の適用除外というふうによく言われてきました。これは刑事訴訟法第五十三条の二項に、「訴訟に関する書類及び押収物」というところがありますが、ここのことじゃないかなというふうに思っています。しかし、刑事訴訟法四十七条には、「訴訟に関する書類は、公判の開廷前には、これを公にしてはならない。但し、公益上の必要その他の事由があつて、相当と認められる場合は、この限りでない」というふうにちゃんと書いてあります。
 財務省も、捜査中やというてなかなか文書の開示をしてきませんでしたけれども、結局この間開示をしたわけです。押収されていても控えというのは必ずあります。なので、一部しか公開できないという理由はないので、全部の公開を私は求めていきたいと思いますが、全ての資料を提出していただけますか。
◎知事(松井一郎君) 今、委員がおっしゃられたように、そういう公開ができるかどうかを検察に問い合わせをしたいと思います。検察からそういう了解を得れましたら、委員にお示しできるように、担当課に対応をさせます。
◆(石川たえ君) じゃあ、前向きに取り組んでいただけるということですので、ぜひよろしくお願いをいたします。
 森友学園問題というのは、財務省の決裁文書を見ていても、大阪府私学審議会が小学校の認可適当の答申を出したということがスタートになって、次々と土地の不正取引に至るまで進んでいっているのがわかります。財務省文書の改ざんが明らかになり、これまで大阪府が言い続けてきた前提はもう崩れています。財務省の公文書の改ざんにより削除された中には、維新の会の政治家の名前もあります。一般質問では、知事自身が疑惑の渦中にあるのではという疑問も私は申し上げました。森友学園への優遇はなかったのか、知事自身の関与はなかったのか、認可申請にかかわる申請書を全部公開することと、そして真実の公表を知事に強く求めて、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。




   


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