府議会決算委

破たんの国文都市開発救済

寄付地を阪急と交換

"府の参画に道" 和田議員が批判

 


 茨木市と箕面市の山間部約740fを西部、中部、東部の3地区にわけて開発する国際文化公園都市計画で、大阪府が昨年9月に不動産会社から東部地区内の時価約40億円の土地を無償で譲り受け、同様の寄付を受けた茨木市とともに今年9月、阪急電鉄が中部地区に所有する土地と交換していました。
 この問題を1日の決算特別委員会で取り上げた日本共産党の和田正徳府議は、「阪急救済ではないか」「府の計画地内への土地所有は、地権者として開発事業への直接参画につながり、府負担に道を開くことになる」と問題点を指摘しました。
 都市整備公団によって区画整理事業が進められていますが、現在整備されたのは西部地区の約24fで、わずかに3%。公団は今年2月に事業の一部凍結の方針を出し、開発事業は大きな困難を抱えています。
 和田議員は、「なぜ不動産業者が府に40億円もの土地を無償で寄付したのか。はじめから阪急電鉄と土地の等価交換が予定され、府が国文事業に直接参入することになっていたのではないか」と指摘しました。
 また、府が地権者になることは、事業の行き詰まりによる新たな税金投入も危ぐされます。
 和田議員はこうした問題点を指摘、「もともと民間業者がカネもうけのために山林を買い占めて開発しようとしたもの。行き詰まったからといって、府が直接事業に踏み込んで府民の税金で後始末するのは許せない」と事業のこれ以上の拡大をやめるよう求めました。
 府は、同事業に直接参入していませんが、道路、街路、河川、砂防、下水道、公園、モノレール建設など総事業費2830億円の事業をすすめ、02年度末までに628億円の事業費を国文都市建設関連事業に投入しています。






 




2003年12月5日付「しんぶん赤旗」より
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日本共産党大阪府議会議員団