小泉内閣が「都市再生道路」として総事業費1兆1934億円(大半が借金)をかけて阪神高速道路の「新たな環状道路」の建設を進めています。
2002年度までにかけた事業費の累計は2183億円、経済の「右肩上がりの成長」が期待できない今、計画通り実行するかどうか問われています。
1日の府議会決算委員会で日本共産党の堀田文一府議の質問で、この計画は、阪神高速道路の1日の通行量が2020年度には142万台(ピーク時の1・49倍)に達することを前提にしていますが、2002年度の通行量は90年の41・6%に減っていることが明らかになりました。
堀田府議は、前提が崩れれば当然計画も見直すべきで、渋滞解消を言うなら、高速道路の出入り口の改良や増設などをやればいい、慢性的な渋滞があるといって安易に1兆1934億円もかかる公共事業を進めるべきではないと再検討を迫りました。
沢田道路整備課長は「今後の交通量は国において見直し中」と答えつつ、「経済波及効果があり、都市再生のカナメ」の事業だとして、計画どおり推進する考えを示しました。府は事業費の6・25%を出資金として負担するルールになっています。