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検査キット無償配布再開を 党大阪府議団 「第8波」で知事要請

 日本共産党の石川たえ、うち海公仁両大阪府議は6日、「新型コロナ『第8波』対策についての申し入れ」を吉村洋文知事あてに提出しました。
 申し入れでは、新型コロナ「第8波」と季節性インフルエンサとの同時流行が懸念されるなか、全国最多のコロナ死者を出している大阪府がいま行うべきは、「第7波」までの教訓を踏まえた「医療・療養」「検査」「保健所」の体制の抜本的強化だと指摘。具体的には、▽日本共産党の提案が実り好評だった9歳以下の子どもたちへの検査キット無償配布を再開し、18歳までと65歳以上に拡大する▽コロナ対応病床を医療機関の役割分担や府独自施設の整備等で大幅に増やし、65歳以上や、施設内療養とされていた高齢者・障害者等の入所者の入院を可能とする▽コロナ病床確保医療機関への国の支援金削減に対し、知事の権限で府内の医療機関を対象から外す▽「出張型臨時発熱外来」の全市区町村での小児を含めた休日・夜間診療の実施と継続などを求めています。
 石川氏は「コロナが拡大する前に検査で抑え込むことが必要」、うち海氏は「年末年始での拡大が心配される」として要望項目の実現を強く求めました。



「しんぶん赤旗」2022年12月7日付より

共産党府議団が提出した申し入れは以下の通りです。

2022年12月6日

大阪府知事 吉村 洋文 様

日本共産党大阪府議会議員団
石川  たえ
うち海 公仁

新型コロナ「第8波」対策についての申し入れ

 新型コロナ「第8波」が大阪府内でも拡大しつつあり、季節性インフルエンザとの同時流行も懸念されています。
 政府も知事も、感染症法上の「5類」への見直しなど規制や対策の緩和を専ら主張していますが、全国最多のコロナ死者を出している大阪府がいま行うべきは、府民の生命と健康を守るという役割を全力で果たすために、「第7波」までの教訓を踏まえた医療・検査・保健所体制の抜本的強化をはかることです。
 以上の立場から、下記の内容での対策強化を申し入れるものです。

1.医療・療養体制
(1)中軽症病床を始めとするコロナ対応病床確保数を、医療機関の役割分担や府独自施設の整備等により大幅に増やすこと。
(2)今年度の「緊急包括支援事業(医療分)」の実施に当たっては、全てのコロナ病床確保医療機関を病床確保料の減額対象から外すこと。
(3)「原則中等症以上」(感染拡大期)に限定している入院対象を拡大し、65歳以上は入院を可能とすること。
   高齢者、障がい者等の施設内で感染が判明した入所者の施設内療養は改め、入院を可能とすること。
(4)「出張型臨時発熱外来」のさらなる拡充などで、全市区町村で小児を含め休日・夜間診療を実施すること。
   「出張型臨時発熱外来」の設置期間は1月15日までとせず、医師会等と協議のうえ当面継続すること。

2.検査体制
(5)9歳以下の子どもへの検査キット無償配布を再開し、18歳までの子どもと65歳以上の高齢者に対象を拡大すること。
(6)高齢者施設従事者等への定期検査の対象を、学校、幼稚園、保育・学童保育施設等の従事者に拡大すること。

3.保健所体制
(7)保健所の保健師や行政職員等を、正規職員として大幅に増員すること。
(8)府内の保健所数は全国最少であり、指定市や中核市とも連携し増設の検討を開始すること。

以上



   


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