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公費海外視察廃止を 党大阪府議団 改革提案を提出


提案文書を手交する(左から)内海府議、石川府議、森議長、三宅副議長

 日本共産党大阪府議団の石川多枝、内海公仁両府議は30日、「府民本位の大阪府議会改革についての提案」を森和臣議長(維新)、三宅史明副議長(公明)に提出し、申し入れました。
 府議の視察等でのグリーン車、ビジネスクラス使用の廃止を大阪維新の会、自民党が提案すると報じられていますが、共産党府議団は、公費を使った海外視察すべての廃止を提案しています。
 コロナ対策についても東京都議会のような特別委員会を設置し、府の対策を議論、検証することを提案。また、府職員が議員に代わって質問を作成していたことが報道されましたが、党府議団の提案では、議員・会派の質問作成に府職員に補助を求めることを禁止し、派遣職員を含む府職員の職務から質問作成補助、府政や議案の調査、議員への湯茶や食事の提供を除外するとしています。
 その他、▽請願について請願者と紹介議員の趣旨説明を認め、質疑も行う▽本会議での議案採決時の討論を少数会派も認める▽各常任委員会での決算審査を委員一人当たり60分、知事質問10分を確保する-などを提案しています。
 森議長は「幹事長会議で諮る」と述べました。



「しんぶん赤旗」2022年5月31日付より

提出した「府民本位の大阪府議会改革についての提案」は以下の通りです。

2022年5月30日

大阪府議会議長   森  和臣 様
大阪府議会副議長 三宅 史明 様

日本共産党大阪府議会議員団
石 川  た え
内 海  公 仁

府民本位の大阪府議会改革についての提案

 長引くコロナ禍と物価高のもと、大阪府と府議会には、命と暮らし、地域経済を守る緊急かつ重大な責務が求められています。
 多様な府民の意見を府政に反映させる、府民福祉や大阪経済の向上のための施策を立案し推進する、また府政をチェックするといった議会の役割を果たすためには、より府民に開かれ議論を尽くす府議会、また府民の理解と信頼を得る簡素で公正な府議会への改革が不可欠です。
 よってわが党は、下記事項の速やかな実施を提案します。

1.府民に開かれ議論を尽くす府議会へ

 ① 府の新型コロナウイルス対策を議論・検証するための特別委員会を設置すること。構成は少数会派を含む全会派とすること。
   感染状況に応じて臨時議会の招集を諮ること。

 ② 提出された請願について、請願者および紹介議員の趣旨説明を認めるとともに、質疑の時間を別途確保すること。

 ③ 本会議での議案採決時の討論を、少数会派を含む全会派に認めること。

 ④ 各常任委員会での決算審査にあたっては、所属委員1人あたり一般審査60分、知事質問10分の時間を、議案等に対する質疑・質問時間とは別に確保すること。

 ⑤ 議会運営委員会への少数会派のオブザーバー参加を認めること。

2.簡素で公正な府議会へ

 ① 公費を使った海外視察を全廃すること。
   政務活動費の使途基準から、海外視察の経費を除外すること。

 ② 議員・会派が質問作成に際し府職員に補助を求めることを禁止すること。
   派遣職員を含む府職員の職務から、質問作成補助、府政や議案の調査、議員への湯茶や食事の提供を除外すること。

以上



   


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