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府議会運営 民主的に/党大阪府議団が議長に要請

 日本共産党大阪府議団は1日、「府民に開かれた民主的な大阪府議会運営についての提案」を岩木均議長(大阪維新の会)、西野しげる副議長(自民党)に行い、懇談しました。
 宮原たけし団長は「議会の独立性と民意の反映を重視した」と説明。小選挙区が圧倒的多数の現選挙制度のもと「民意と議席数にかい離がある。ひとり会派や少数会派の発言機会の拡大を」と要請しました。
 提案書は、いま、政治の私物化疑惑や「政治とカネ」問題など国、地方とも政治と議会のあり方に厳しい目が向けられていると指摘。▽質問作成補助を議会事務局から全廃する▽議員の海外派遣は中止する▽議案採決の本会議討倫を複数の議員が所属する会派にも認める▽ひとり会派や少数会派の発言機会をいっそう拡大する▽請願については請願者、紹介議員に趣旨説明を求め、質疑の時間を別途確保する-の5項目を掲げています。
 岩木議長は「議運委理事会に報告する」と応答しました。




「しんぶん赤旗」2018年6月2日付より


「府民に開かれた民主的な大阪府議会運営についての提案」は以下の通りです。

2018年6月1日

大阪府議会議長   岩木  均  様
大阪府議会副議長  西野 しげる 様

日本共産党大阪府議会議員団
団 長   宮 原   威

府民に開かれた民主的な大阪府議会運営についての提案

 日頃の議会運営等でのご尽力に敬意を表します。
 いま、政治のあり方に対し、国民のきびしい目が向けられています。森友・加計問題など政治の“私物化”疑惑が国民の政治不信を助長しています。地方政治においても、相次ぐ政治家の不祥事や「政治とカネ」の問題、住民から遠い議会のあり方が住民を政治から遠ざけています。
 大阪府議会においても、府職員が一部会派議員の質問案を準備していたことが昨年末に報道されるなど、執行機関と議会が独立した関係に立つ二元代表制の原則を揺るがせ、府民の信頼を損なう実態が明らかになっています。
 府議会の役割は、府政をチェックし、府民生活と大阪経済の底上げを図る施策を立案、実現させていくことです。この役割を果たすためにも、現在の府議会の問題を自ら明らかにし、府民目線に立ち抜本的に改め、府民に開かれた民主的な議会運営を徹底することが強く求められています。
 よってわが党は、下記事項の速やかな実施を提案します。

1 府職員の職務から、議員・会派に対する質問作成補助など、議会の独立性を損なう行為をすべて除外する。議員が府職員に対しそのような行為を求めることを禁止する。
  府議会事務局に配置されている、いわゆる「書き手」職員を全廃する。

2 府議会としての議員の海外派遣は、大阪万博誘致を名目にしたものも含め中止する。
  政務活動費の使途基準から、海外への視察等の経費を除外する。

3 議案採決時の本会議討論を、複数の議員が所属する会派に認める。

4 1人会派や少数会派も一定の民意を得ているが、現選挙制度のもとで議席数と民意には乖離がある場合が多い。1人会派や少数会派の発言機会の拡大をいっそうすすめる。

5 府議会に提出された請願について、請願者および紹介議員に趣旨説明を求めるとともに、質疑の時間を別途確保する。



   


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