２０１７年９月１５日

日本共産党国会議員団近畿ブロック事務所

新名神高速道路建設工事でのたび重なる死亡事故発生にあたり、
徹底した原因究明と工事の抜本見直しを求める緊急要望

　１２日未明、箕面市下止々呂美の新名神高速道路建設工事現場で、１９歳の作業員が作業中に転落死した。
　同高速道路の工事では、報道されているだけでも昨年４月以降６件の事故が発生し、計５人の作業員の人命が失われている。今回と同じ工事現場では今年６月にも死亡事故が発生し、西日本高速道路株式会社は「事故根絶非常事態宣言」を行い「建設工事安全対策本部」を設置するとしたものの、事故後わずか１０日で工事を再開した。結果、３か月後に再度の死亡事故を起こしたことになり、これまでの事故の原因究明、再発防止策等が行われていたのかどうかきびしく問われる。事業主体の西日本高速道路株式会社および国の責任は重大である。
　ついては、緊急に下記を要望する。

記

一、９月１２日に発生した死亡事故及び２０１６年４月以降発生した５件の事故について、改めて事故原因を徹底究明し公表すること。第三者の知見も踏まえた全面的な事故防止策を策定し公表すること。

一、事故原因の徹底究明と事故防止策の策定が終わるまで、現在行われている新名神高速道路建設工事は全面的に停止すること。１１月に予定している高槻ＪＣＴ・ＩＣ～川西ＩＣ間の開通時期については、延期も含め再検討すること。