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国産牛肉 BSE全頭検査 7月以降も継続を申し入れ

 共産党大阪府議団は12日、国産肉用牛のBSE全頭検査を7月以降も継続するよう松井一郎大阪府知事あてに申し入れました。
 国は2005年から、肉用牛のBSE検査対象を段階的に縮小してきましたが、各都道府県は独自に全頭検査を実施してきました。しかし、国はBSE発生数の減少や肉骨粉の使用禁止などを理由に、7月から検査対象を「48か月齢超」とし、独自全頭検査は中止するよう各都道府県に指示しました。これを受け、ほとんどの都道府県が7月から全頭検査を中止すると報道されています。
 申し入れでは、検査対象を「48か月齢超」に縮小すれば、大阪府の肉用牛のうち9割以上は検査しないことになると指摘。48か月齢以下で感染が明らかになった例が国内でも複数あることを示し、▽府として国に検査対象を縮小しないことを求める▽国の対応にかかわらず府として全頭検査を継続する、の2点を求めました。




提出した申し入れは以下の通りです。

大阪府知事 松井一郎 様

2013年6月12日
日本共産党大阪府議会議員団

国産牛のBSE(牛海綿状脳症)全頭検査の継続を求める

 国は、「国産牛のBSE検査対象月齢を48か月齢超としても健康影響は無視できる」とした食品安全委員会の評価書を受け、4月から30か月齢超に縮小した国産牛BSE検査をさらに48か月齢超に縮小する方向を示している。さらに、厚生労働省と農林水産省が、自治体が自主的に実施している全頭検査を一斉に見直すよう関係自治体に依頼したことを受け、大阪府を含むほとんどの自治体が7月から全頭検査を中止すると報じられている。
 国産牛のBSE対策は、2001年に国内初の感染牛を確認した後、全ての牛を検査するとともに、異常プリオンが蓄積する危険部位も全ての牛から取り除いて出荷する体制が確立されてきた。国が検査対象を縮小しても、大阪府はじめ食肉処理場のある全ての自治体が自主的に全頭検査を実施してきた。
 ところが、検査対象を48か月齢超に縮小すれば、大阪府では、南大阪食肉市場、羽曳野市立と畜場で検査されている肉用牛のうち9割以上は検査しないことになる。BSEの発生は海外では依然続いており、48か月齢以下で感染が明らかになった例が国内でもある。また食の安全に対する府民の関心は高く、国産牛のBSE問題に対する不安も払拭されていない。
 よって、日本共産党大阪府議団は、以下の事項を行うよう求める。

1 国に対し、国産牛のBSE検査の対象月齢を縮小しないよう求める。

2 国の対応がどうなるかにかかわらず、大阪府として全頭検査を継続する。

以 上






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