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オスプレイ “受け入れ”撤回要求 知事に

 松井一郎大阪府知事が米軍新型輸送機オスプレイの訓練を大阪で受け入れる意向を6日の菅義偉官房長官に表明する問題で、日本共産党大阪府議団は4日、松井知事に対し、受け入れをただちに撤回せよと要請書を提出しました。植田浩副知事が応対しました。
 松井知事は、普天間基地の名護市辺野古への移設推進も、菅官房長官に申し入れると言われています。
 宮原威党府議団長は「誰も承知していないのに使ってくれていいなど、府内の市町村は知事の所有物ではない。訪米中にアメリカにも言うなら知事として辞職に値する性質のものだ」と批判。「地元を無視して発言するのは、あまりにも地方自治体の長として不見識」と指摘しました。
 植田氏は「知事に伝える」と答えました。
 要請文は、オスプレイの危険性や沖縄県での騒音被害の実態を示し、松井知事が候補地にあげている八尾空港の周辺は人口密集地で八尾市長も受け入れに反対していると指摘。松井知事の意向表明は「米軍基地の負担の恒久化や大阪への拡大につながる」とし、オスプレイと在日米軍基地の全面撤去こそ求めるべきだとしています。
 申し入れには、小松久、小谷三鈴両元府議が同席しました。




「しんぶん赤旗」2013年6月5日付より


提出した申し入れは以下の通りです。

大阪府知事 松井 一郎 様

2013年6月4日
日本共産党大阪府議会議員団
団長 宮原 威

大阪への米軍オスプレイ訓練受け入れ表明をただちに撤回するよう求める

 松井一郎知事が6日に菅義偉官房長官と会談し、現在米軍普天間基地に配備されている米軍新型輸送機MV−22オスプレイの訓練の一部を大阪(八尾空港等)で受け入れる意向を表明するとともに、普天間基地の名護市辺野古への移設推進を申し入れると報道されている。
 オスプレイは、昨年4月にモロッコ、6月にフロリダ州で墜落事故を起こすなど、開発段階から事故を繰り返し、多数の犠牲者を出している危険な欠陥機である。騒音被害も深刻であり、普天間飛行場に配備された昨年10月から今年3月末までの半年間、宜野湾市上大謝名地区で航空機騒音が9,344回発生し、前年同期比で14.8%(1,206回)増だったことが明らかになっている。名護市では100デシベルを超える騒音も測定されている。
 八尾空港がある八尾市周辺は人口密集地であり、オスプレイの訓練が実施されれば住民生活への影響はきわめて甚大である。八尾市長も訓練受け入れには反対を表明した。
 知事は、訓練受け入れは「沖縄の負担軽減のため」というが、沖縄県民の総意は今年1月に沖縄の全自治体と全地方議会が連名で首相に提出した「建白書」で明らかなように、「オスプレイの配備を直ちに撤回すること」「米軍普天間基地を閉鎖・撤去し、県内移設を断念すること」である。他地域への負担や"痛み"の押しつけを求めているのでは決してない。オスプレイ訓練受け入れや普天間基地の辺野古への移転推進は、米軍基地の負担の恒久化や大阪への拡大につながるものであり、平和を願う国民・府民と沖縄県民に敵対するものである。
 知事がもし府民の生命と安全を守る立場に立つなら、オスプレイの全機撤去と在日米軍基地の全面撤去こそ強く求めるべきである。橋下徹大阪市長の「風俗店」発言の失点をおぎなおうとして、アメリカへの"点数稼ぎ"のために国民・府民の生命と安全を脅かすことは言語道断である。 
 よって、オスプレイ訓練の大阪への受け入れ表明と普天間基地の辺野古への移転推進は、ただちに撤回するよう強く求める。





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