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咲洲庁舎の耐震改修請負契約/共産党賛成で可決 大手前集約を主張

 大阪府の5月定例府議会閉会本会議が6日開かれ、咲洲(さきしま)庁舎(大阪市住之江区)の耐震改修工事を大林組が請け負う契約議案を日本共産党、「維新の会」、公明党などの賛成で可決しました。
 咲洲庁舎は昨年3月の東日本大震災で震度3にもかかわらず、想定外の揺れが発生、360カ所が損傷する大きな被害を受けました。
 府は免震ダンパーの設置を292カ所に増やすなどの耐震改修を計画し、一般競争入札で大林組が落札しました。
 堀田文一府議団政調会長は同日、議案に賛成したことについて「咲洲庁舎には2千数百人の職員とテナントが入居し、府民が利用している。安全を守る立場から今回の応急対策に賛成した」と見解を発表。最近、東京大学の研究チームが、「3連動の南海・東南海・南海地震の揺れは大阪湾岸部で東日本大震災の5倍」と予測していること、中央区大手前にある現府庁を耐震化し、咲洲庁舎も大手前に集約する方が145億円もコストが安いと府が試算していることを示し、「府庁舎は防災面でも利便性でもコスト面でも、咲洲庁舎から撤退し、大手前に集約すべきだ」と主張しています。


「しんぶん赤旗」2012年6月8日付より



堀田文一政調会長の見解は以下の通りです。

咲洲庁舎耐震改修工事請負契約についての見解

2012年6月6日
日本共産党大阪府議会議員団
政調会長  堀田 文一

 昨年の東日本大震災で、咲洲庁舎は、震度3にもかかわらず想定外の揺れに襲われ、360カ所が損傷するという大きな被害を受けた。
 それを受けて大阪府は、ダンパー設置を292カ所に増やすなどの耐震改修を計画し、府議会に議決を求めた。咲洲庁舎にはすでに二千数百人の職員とテナントが入居し府民が利用している。その安全を守るという立場から、わが党は今回の応急対策に賛成した。
 しかし、今回の耐震改修が実施されても、大きな地震が襲えば、咲洲庁舎の52階は678cmの幅で長時間揺れる。
 もともとわが党は、長周期地震動での咲洲庁舎の脆弱性を指摘してきた。最近、東大の研究チームも「三連動の南海・東南海地震の揺れは大阪湾岸部で東日本大震災の5倍」との見解を発表している。コスト的にも、現府庁を耐震化し、咲洲庁舎も大手前に集約する方が145億円も安いとの試算が、府当局から発表されている。
 府庁舎は、防災面でも利便性でもコスト面でも、咲洲庁舎から撤退し、大手前に集約すべきである。








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