WTCビルは買い取るな 大阪府議会で小谷議員

 10日開かれた大阪府議会本会議で、WTCビル(大阪ワールドトレードセンタービルディング)を第2庁舎とすることで現庁舎と合わせた府庁の維持管理費は当初の予測より194億円増加することが、日本共産党の小谷みすず府議の質問でわかりました。

 府庁舎の移転条例案は3月と10月の2回、府議会で否決されましたが、ビル購入予算は10月に可決されるという府民にとって理解しがたい結果となりました。

 小谷府議は、ビル購入の85億円が債務負担行為であることを指摘し、「前提である庁舎移転条例案が否決されたのだから買い取るべきではない」と主張。現庁舎本館耐震補強費と執務環境改善費だけにすれば107億円で最小腹の地震への備えはできるとし、「府内の幼稚園や小中高校の45%が耐震改修未実施だ。子どもたちの安全対策にまわす方が先だ」と主張しました。

 知事は、ビル購入をやめるどころか、「194億円かかつても大阪のためになる」として庁舎移転条例案を今後も提出する姿勢を示しました。

(小谷議員質問要旨はこちら)


2009年12月12日付「しんぶん赤旗」より