党府議に“核武装論者” 知事暴言 撤回を
「小谷議員が核武装論者だということは初めて知った」。10日の大阪府議会本会議で橋下徹知事は、日本共産党の小谷みすず府議にこんな暴言を行いました。小谷府議は、「日本共産党は一貫して核兵器廃絶の立場だ」と主張し、発言の取り消しを求めました。
問題の暴言は、橋下知事が沖縄県の米軍普天間基地移設問題で関西空港などでの受け入れを示唆するかのような発言をしていることに対し、小谷府議が「県内、国内のたらいまわしでなく即時撤去が県民大多数の声だ」として発言の撤回を求めたのに対して行ったものです。
知事は、「撤回はしない」と言明し、「僕らはアメリカの核の傘のなかで守ってもらい、アメリカの原子力潜水.艦、原子力空母に守ってもらっている。これをすべて国外に撤去せよということは自分たちで核を持てということだ」と発言。国際協力による平和維持、核兵器廃絶に逆行する「核の傘」に依存し、日本の防衛と無関係な在日米軍基地存続、「核抑止論」の立場を示しました。
核の脅しで相手を封じ込めるという「抑止諭」の論理に立では、相手も同じ論理で核を持とうとし、核兵器廃絶はおろか、さらなる.核軍拡がすすみます。この論理はいまや通用しないとアメリカの元国務長宮らも表明しています。
橋下知事は、就任前にテレビ番組で「日本も核武装すべきだ」と発言。就任後ま「いまは公職にあり、主張するつもりはない」と述べていました。
阿部誠行府議団幹事長の話 米軍基地撤去を願う沖縄県罠や国民をすべて核武装論者とする許しがたい発言です。撤回と謝罪を求めます。
2009年12月12日付「しんぶん赤旗」より