止まらない地盤沈下

関空人工島

開港10年で12b超す




9月に開港10周年を迎える関西国際空港の人工島の地盤沈下が止まりません。財団法人関西空港調査会が発行している『KANNSAI空港レビュー』の最新号(2004年8月号)に掲載された関西国際空港株式会社の資料によると、今年中間期(6月)の関空1期島の工事開始からの平均沈下量は、昨年末から6ab増え、12・24bとなっています。
 関空会社が1990年に発表していた、50年後の2040年の沈下予測値は11・5bでした。しかし、同社はこの沈下予測値の修正を余儀なくされています。2000年の日本共産党大阪府議団の資料請求には、0・5b追加し、予測値を12・0bに修正。01年には「最終的な沈下は12〜12・5b程度と当初予測と大きくずれずに収束する」との考えを示し、さらに0・5b上積みしました。
 今回の発表値は、00年の修正予測値も突破。12・5bまで、残り26aと迫りました。
 仮に同社の見通し通り、毎年3a沈下量が減るとしても、昨年1年間の沈下が14aですから、今年は11a、来年は8aと沈み続け、2040年どころか3年後の07年末には26a沈下が進んで、全体の沈下が止まる保障はありません。
二期工事凍結を
宮原威日本共産党大阪府議団長の話


 日本共産党は二期工事に一貫して反対しています。
一期島より深い海を埋めたてている二期島は、沈下の影響が更に深刻になる可能性が大きく、より多くの科学的・実証的なデータが必要です。需要増が望めない状況で二期工事を進めることには、マスコミからも見直し論が出ており、今回の測定結果からも二期工事はいったん凍結するべきです。










2004年8月27日付「しんぶん赤旗」より
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日本共産党大阪府議会議員団